3日目 (14/18)
その後も散々文句を言われ、話を聞くのも疲れた私はとりあえず自分の部屋へと向かう。
足取りが重い。
それもそうだ。隣の部屋には兄が居るんだもん…はぁ。
ってあれ。兄の部屋が開いている…しかも居ない!?
『何処に行ったんだろう』
よかったああああ!!
居ないなら怯える必要はないね。今日は鍵を閉めてさっさと寝ようそうしよう!!
そんなルンルン気分で自分の部屋のドアを開ける。
『…えっ…?』
ドアを開けた先には、私のベッドに腰掛ける怖いほどに笑顔の兄が居た。
なんで、私の部屋に…
兄「待ってたぞ?ひかり。
またあの男と居たのか?それに、あの背の高い男と」
『ち…違うよ。ちょっと寄り道』
兄「は?嘘つくなよ。
俺は”見てたんだから”
ひかりが誰と、何処で、何をしているのかをさ」
『…や、やだ!!!』
ジリジリと私に詰め寄る兄。
離れようとしたけど腕を掴まれそのままベッドに放り投げられた。
兄「もう他の男にひかりが目移りしないように…今日はたーーっぷり可愛がってあげるからな」
無理…無理無理無理
拒否反応で体中が震える。
兄「俺だけを見ろよ。ひかり」
『…ー触んないでッ!』
思わず、バッと兄の顔を殴ってしまった。兄に手を上げたことなんて今まで一度もない。
そんな事をしたら…どうなるか分かりきっていることだから。
兄「いってえな…」
『…ご、ごめんなさ…』
兄「あーああ、優しくしてやるつもりだったのに。
気が変わったわ」
ポチッ、と
私は兄のとんでもないボタンを押してしまったようで。
兄「ひかりが嫌がっても、痛がっても、
もう知らねえわ。好き勝手にヤらせてもらう」
『…待っ、嫌だ…本当に嫌…』
兄「口答えすんなよ」
『…ひッ、うぐ…!』
思いっきりお腹の辺りを殴られる
苦しい、痛い痛い痛い痛いお腹に重りがズシリとのしかかるような鈍い痛みがズキズキとする。
兄「ひかりが悪い…ひかりが。俺は何も!!」
『…ぐあッ、や、やめて…お願いだから!!』
何度も何度も
お腹や腕、太ももなど服で見えないところばかりを殴られた。
殴った事がバレると自分が困るから?
どこまで自分主義なの…この人…信じられないよ。
殴られて殴られて、意識が飛びそうになって
それでも兄は私の体に触れては舐めを繰り返し、激しく愛撫。
キ モ チ ワ ル イ
神様神様神様
お願いです。助けて…私を助けてください!!!!
母「…ちょっと!何よアンタ!!」
えっ
お母さんの声??
「うるさいな。
何度も言わせないでよ。僕は星の知り合いだってば」
この声…は……
コンコン、
「星?居るんでしょ?」
コンコン、
兄「……は?誰だよこんな時に」
『…!!』
昴さん……だ。
間違いなく昴さんの声。