最終日 (3/8)



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「星ちゃーん!おはよう!」


『おはよ!麗海(レミ)ちゃん』





麗海ちゃんは隣の家に住んでいて、これから同じ高校に通う女の子。私より一つだけ歳は下。



高校のことも、この辺りの街のこともサッパリの私に「じゃあ、これからは一緒に学校行きましょうよ!」と引っ越しの挨拶の時にお誘いを受けた。

しかも麗海ちゃん、すっごく可愛いし、ぴょんぴょん跳ねるポニーテールがとっても似合っている。

明るくて元気な、今時の女の子って感じ。








麗海「あれ、洸太先輩は?」


『今日は日直だから先に行くって』


麗海「へえー!

洸太先輩、日直とかサボりそうなのに意外です!偉いですね!」


それ本人に言ったら殴られるからね?








学校までの道のり、約30分間。こうしていつも麗海ちゃん(いつもは蓮見くんも)と楽しく会話をしながら登校している。

夢だったんだよね、友達と学校に行くのって。







麗海「では、麗海はこれで失礼します!」


『うん!バイバイ~』






二年生の教室は三階で一年生は一階の為、私と麗海ちゃんはここで一旦さよならだ。







麗海「あっ、そういえば今日、新しいクラスメイトが増えるんですよ~。楽しみです!ふふっ!」


『転校生ってこと?

へえ、楽しみだね!どんな子だったか帰りに聞かせてね麗海ちゃん』






任せてください!と、麗海ちゃんは私にピースサイン。可愛い…。眩しいよ!!