7日目 (24/27)
何処にいるの?
すぐに来なさい
警察に捜索願出すわよ
うっわ、怖い!最後怖すぎ!警察に捜索願出されたら確実だもん。母め…
昴「本当に着いて行かなくて大丈夫?」
『大丈夫ですよ。兄だけではないですし、さすがに病院で何かあるって事は…』
蓮見「いや、分かんねーぞ。
お前の家族はイかれてるからな。あと、お前の顔面も」
『顔面関係ないでしょうが』
心配してくれる二人は
私を病院の前まで送ってくれた。
蓮見「じゃ!
終わったら連絡しろよ」
昴「待ってるから」
『はい!ありがとうございます!
じゃあ、
用事はさっさと済ませてきますからねー』
ぶんぶんと大きく手を振る。
二人の背中が小さく、見えなくなるまで、ずっと。
『……はぁー』
行きたくないなぁ。
気が重いよ、漬物石くらい重い。
『…お母さん、来たよ?』
母「遅かったじゃない!
ほんとノロマなんだから!!」
第一声がそれかよおおお!!!
むきいいぃぃぃッッうぜえええ!!
おっとここは病院だった。
冷静に冷静に…
母「お兄ちゃん?ほら、星が来てくれたわよ」
兄「……」
母「………お兄ちゃん…」
お母さんの問いかけに全く反応せず、兄はただポォッとベッドのすぐ側にある窓の外を眺めている。
『どうしたの?』
母「…お医者さんもよく分からないって。精神的なダメージのせいだろうって。あんた、何か知らない?」
『…え、』
精神的なダメージって…
まさか兄、私が屋上から落ちた時に死んだと思ったから?(てゆうかあんな高いところから落ちたら誰でもそう思うよね)
だとしても普通誰かしらからは私が生きているってことを聞いている筈…
母「何を悩んでいたのっ…お母さん、ちっとも分からない!
勉強もスポーツも出来て、先生からは信頼され友達も多いお兄ちゃんが…なんでこんな事に…!」
お兄ちゃんは、ほとんど植物状態のようなものだった。喋ることも、自ら動こうという意思も何もない。ただ生きているだけ。
母「あんたが…代わりになればいいのに、」
『え?
さすがに、それは言い過ぎじゃないの?』
母「はっ…、あんたが悪いのよ!!
どうせ、お兄ちゃんがこうなったのもあんたの所為なんでしょうッ!?」
え、ちょっと、
私の所為?私が悪いの?
100%そうじゃないとは言い切れないけどさ、私だけが悪いのかな…そうなの?
ほんと、理不尽な親だなあこの人も。