7日目 (2/27)
蓮見「お前、
絶対逃げるかと思った」
『昴さんもカフェのお仕事を頑張っているみたいだし、今日だけなら私も学校に行こうかな…なんて!あははっ』
むぎゅーッ
『いっ、いいだあああッ!!?』
蓮見「何が今日だけだ!バーカ!」
むぎゅぎゅッと思い切り私の頬をつねりながら怒った顔の蓮見くん。
蓮見「お前好きなんだろ!
昴のこと、大好きって言ったじゃねーか!アレは嘘かよ。あ?」
『ちょちょちょっと待って!
怖いから!ほんっと怖いから!
あと!朝から恥ずかしい///』
蓮見「き、昨日は俺の方が見てて恥ずかしかったわボケェェ!!」
ハァハァと互いに息を切らして、おち着きを取り戻すべく一呼吸。
ふぅ、
ああ~なんかちょっと落ち着いたかも…
蓮見「置いていかれる方の事も考えろよ…お前1人の問題じゃねえんだから」
『…えっ、』
蓮見くんは力強くギュッと拳を握りしめて、そう言った。
蓮見くんの言葉はきっと私にだけじゃなくて澪ちゃんにも言っているんだ。
澪ちゃん…
澪ちゃんは、きっと私の選択を間違ってるって言ってくれるのかな。
強くて優しい澪ちゃんだもん。
そんな澪ちゃんでも、自殺を選んだんだから…そんな、私なんて…
蓮見「死ぬなよ、星。
俺にも昴にも、これから先いっぱい頼っていいから!
何があってもお前のこと見捨てたりしねーし、俺達が守るから」
『…蓮見くん…』
蓮見「何から守るんだよとか言うなよ?色々だからな…その、色々」
『ははっ、
そんなかっこいいこと言っている蓮見くんに、そんなムードぶち壊しの台詞を吐けるほど図太い神経してないよ』
蓮見「いーや
お前は雰囲気ぶち壊すのとか得意そうだからな。気を付けねーと」
『酷っ』
蓮見「(…普通、だよな?)」
見た感じは…だけど。
普通に振る舞って、俺や昴にバレないようにしているのか?
自殺をすることは諦めていないみたいだし、本気で今日人生終わらせる気かよ。クソッ…、