終業の鐘 (5/5)
俺は、後輩に恋をした。
元ヤンで
口が悪く
ふてぶてしく
上司を顎でこき使う
そんな後輩に、恋をした。
オフィスラブなんてドラマか映画の中でしか見たことがなかった俺が
そんな俺が、今、こうして恋をしているんだ。
命を狙われたりもした。
何度も死を覚悟した。
でも、それを乗り越えられたのは
鷲宮「お、お待たせ....っ///待ったか?」
鷲宮さんがいたからだ。
笠井「いや、今来たとこ。チケット持ってる?」
鷲宮さんがいれば
残業だって、山積みの書類だって
命を狙われるような1日だって
笑い飛ばしてやろう。
鷲宮「遊園地なんて何年ぶりかな。楽しみだ」
笠井「あぁ。今日は沢山楽しもう」
鷲宮「そして、沢山思い出を作ろう」
繋いだ手は、まるで歯車のようにしっかりと噛み合っていた。
この社会の中で、例え役立たずと言われようとも
必要の無い歯車なんてない。
さぁ、君の心の歯車はどうだろうか。
小さいながらも、しっかりと存在感を放つ
笠井「・・・・よし、出発!」
鷲宮「おー!」
そんな歯車を、ゆっくりでもいい
今日も1日、回していこう。
ー完ー