歯車が廻り出す (2/7)
笠井「欠陥品計画....?何だよ....それ...」
そんな計画聞いた事ねぇぞ....?
課長から話をされた事もない。
大釜「ふぁぁ....。計画を漏らしてしまうとは...まぁ、いいか。もう既に歯車は廻り始めている」
笠井「・・・・・・・・・・・・歯車?」
こんな俺でも。
それが喜ばしい事ではない、と本能的に感じ取る事ができた。
嫌な汗が背中を伝う。
大釜「さて、私も仕事が山ほど残っている。行かなくては....」
笠井「お、おい!その”欠陥品計画”とやらに鷲宮さんも関わっているのか!?答えろ!」
大釜「ちっ、うるさい奴だな。まぁ、一つだけ言える事は.....指導係ならしっかり守れと言う事だ」
笠井「ーーーーーーーーーーーーっ」
・・・・・・・・・鷲宮さん!
商品開発課に行くどころじゃねぇ。
俺は震える足に力を込め
クレーム処理課へと走り出した。
ーーーその頃。
クレーム処理課では.....。
課長「こ、これはこれは......錆金さん、蓬莱さん。わざわざ裏課のお二人がこのクレーム処理課へ何のご用でしょう」
錆金「あ~~~~~~~~~らまぁ。アンタ相変わらずハゲてるのねぇ♡ダルマみたぁ~い♡」
【裏課】クビ宣告係
錆金 妖華(サビガネ ヨウカ)
蓬莱「ねぇ!ねぇ!クビ!?この人クビ!?ねぇ!ねぇってば!!」
【裏課】クビ宣告係
蓬莱 空(ホウライ ソラ)
錆金「こ~~~~ら、蓬莱?ピョンピョン跳ねるのやめなさ~~い?皆の迷惑になるでしょ~~う?」
蓬莱「うんっ!うんっ!わかった!跳ねるのやめる!でさぁ、この人クビ!?ねぇ、クビ!?」
錆金「だ~~~~~~~め♡このハゲは課長さんよぉ?私達の目的には関係無いのぉ」
課長「目的.....ですか?一体何の話を....」
錆金は黒い扇子を口元でパタパタと扇ぐと
ニンマリと怪しげな笑みを浮かべた。
錆金「ね~~~~え?鷲宮さんいるぅ?」