5人.....目... (22/23)
「いやだああああ」
僕の今までの努力が。
僕の今までの喜びが。
僕の今までの苦しみが。
僕の今までの時間が。
僕の今までの友情が。
僕の新たな人生が。
僕は数人の教師に
連れられて学校を
追い出された。
親を呼ばれ
散々怒られた。
夢ゲームは本当だったんだ。
夢ゲームに勝てさえしれば
こんなことにならなかった。
この夢ゲームのせいで
僕の全てが狂った。
花純のやつ、許さない。
人の人生をめちゃくちゃに
しておいて
そして消えていく。
今度会った時は
絶対殺してやる。
僕の希望を、夢を
幸せな未来を
カエセ。
あの後受験を受けた
啓介君は見事に天神高校に
合格した。
「ガリ勉....残念だったな。」
「ううん。僕は大丈夫。」
「本当か......?」
「だってね毎日が忙しいんだ。」
そう、今もあの女を
探している。
毎日、毎日探し回って
疲れてきたよ。
でも絶対見つけてあげるね。
殺してあげるね?
僕の地獄はまだまだ続く。