5人.....目... (6/23)





ところでなんで啓介君は
天神高校を受けるんだろう。


失礼だけど、
自分の頭の悪さを
わかっていないのかな。



しかも自信なさげに
言っていたし、
とっても気になる!


気になって勉強どころじゃないよ。



僕はスパゲティの皿を
台所へ持って行った。


冷蔵庫からサイダーを
取り出してコップ一杯だけ飲む。



「ふー。やっぱサイダー最高。」


啓介君の事でモヤモヤ
していた気持ちが
サイダーを飲むことで
さっぱりする。



「さあて
勉強してくるか。」



僕は夜中の0時まで勉強をして
そして眠りについた。









翌日、いつものように
学校の授業では問題を沢山解いて
休み時間は予習、復習を
繰り返していた。






「ガリ勉!今日塾くる?」

啓介君がこっちを向いて聞いてくる。



「いくよ。啓介君も?」



「俺も行くぜー!
今日塾で残って勉強おしえて!
ガリ勉、おねがい!」



啓介君が僕に拝む。



まあ、今日くらいはいいかな。
啓介君になんであの高校を
受験するのか聞きたいし。



「いいよ。僕で良ければ。」



「さんきゅー!
絶対頭良くなるぞ!」



「がんばろうね。」




啓介君は僕が勉強を
教えてくれると決まった事が
よっぽど嬉しいのか
隣でずっとガッツポーズを
している。



そんなに嬉しいの?



僕は不思議に思った。