よんよんよん。 (18/19)





「なんで?今日モデルのお仕事って言ってなかったっけ?」


どうやら今日は
モデルのお仕事と
聞かされていたそうだ。


「スス。」



私はススの目の前まで
歩いて行って
そっとしゃべった。



「今日私と歌勝負するのよ。
そしてる負けた方が
引退。どう?」




この言葉を聞いたススも
そっとしゃべりだした。



「いいわよ~♪
絶対負けないよう?」



こいつ。テレビだからって
ぶりっこしやがって。

絶対潰す。





「では今回は日本の名曲の一つ
さくらが降る前に。が
勝負曲となります。
頑張ってくださいね!!」




そう言って司会者の人は
近くにあった椅子に座った。




どうやらこれからの
司会の仕事を拒否して
観客になるつもりだ。





緊張してきた。
よし、がんばろう!





まず初めに
ススから歌った。




「...さくら~♪
春が来る前にもう一度
君にあいたいよ。
そう願ってももう二度と
会えないのかな~。」





さすが歌手なだけあるわね。
これでへたっぴだったら
鼻で笑おうと思ったのに。


まあ、いいわ。




次は私の番よ。




「....さくら~♪
春が来る前に
もう一度君に会いたいよ。
そう願ってももう二度と
会えないのかなっ~♪♪」





私は歌い終わった。



よかった。
変なヘマはしてないわよね?







司会者が口を開いた。



「観客の投票でどちらが
勝ったか決まります。




あ、はい!でました!
勝ったのは~...........。」







ドクン




ドクン






心臓がなる。