よんよんよん。 (12/19)








ここは、どこ?


森?




私は見たことのない
森の中に立っていた。




なんか気持ちいいな。




「~~~~♪」


思わず口ずさんでしまう。
私、歌が大好きだ。





コツコツコツ



だれ?

「夢ゲームへようこそ。」



その声はまだ私より
小さい女の子だった。



かかわいい。


大きい目。
透き通った肌。

私、自分が1番可愛いって
思ったけど
この子には負けるわ。




初めて敗北を認めたルル。



って、夢ゲームってなに?
ゲームとか私、嫌いなんだけど。



「夢ゲームっていうのは
この夢の中で私が出した条件を
クリアすることよ。
条件をクリアしたらあなたの
望みを叶えてあげる。」


私の意図を察したのか
この子が言う。



望みを叶えてくれるの?
こんなことってあり?



どうしよう。どうしよう。
スス、あいつを苦しめたい。
そして二度と歌手を
名乗らないでほしい。


何かいい考えは......?







あ、そーだ。




いーことかんがーえた。