なな。 (5/32)
そして放課後。
「またねー!」
「部活だあー」
「ばいばい~」
みんなが帰っているにも
関わらず教室に残っている俺。
ゆいの方をチラッてみると
今日も可愛らしい。
肩につくかつかないかの黒い髪。
サラサラしていて毛先は
クルンってなっていて
目は普通より大きい方で
眉もいいぐらいに整っている。
やっぱいつ見てもかわいい。
俺、相当はまってるみたいだ。
「海斗。がんばれ。」
そう言って俺に声をかけて
帰るせいや。
やっぱいいやつだ。
あいつには元気な彼女がいて
今日一緒に帰るみたいだ。
リア充うらやましー!
「せいや!久々に
一緒に帰るね!!」
「だな。」
「も~緊張しないでよ!
「なぜそうみえる?」
リア充の会話が聞こえてくる。
このやろー、見せつけんな!
俺はせいやの帰る姿を
ずっと睨んでいた。
みんながいなくなり
静まる教室。
「キュっキュっキュっ」
ゆいが一生懸命勉強
しているシャーペンの
音が聞こえる。
俺は今だと思い
遠く離れたゆいの机にいき
「今日も勉強?」
そう話しかけた。