夢ゲームへようこそ

「私に切られたくないんだったら
今すぐ私の前に全裸になって
土下座して謝って？」



むちゃくちゃな。


もちろん杏奈の言うことを聞かず
黙っていると


「ふーん。そーなんだ。
黙ってるってことは
この私に切って欲しいんだ♪」



いや、ちがうから。

私の思いも虚しく杏奈は
徐々に徐々に近づいてくる。



やめて.....お願いやめてっ....

そう杏奈に言おうとした時



「今回のあなたへの条件は
‘’無視’’です。」


そう言ったあの小さい花純の
言葉を思い出した。






だっだめ....。
あれは夢なのかもしれない。
だけど....だけど
信じてみる！！

杏奈を無視しなきゃっ....。
なんでかわからないけど
その条件を守らなければ
ならない気がした。




「.......。」
私はただ黙って杏奈を
視界に入れないよう無視した。