なな。 (2/32)




そんな彼女は
可愛くて優しそうなオーラを
出していた。




「そうなんだ。お疲れ様!」



俺はこの子の事がもっと
知りたくなって
彼女の机の前の椅子に
腰をおろした。




「ねー、名前何て言うの?」


気になっていた事の一つを聞く。



彼女はこっちを見て

「ゆい」


そう言ってまたくしゃって
笑った。




「ゆいって呼んでもいい?
俺は海斗!よろしく。」



「いいよ。
よろしく」




一言一言しか
喋らない彼女の
その一言一言を聞くのが
たまらなく嬉しかった。



「.......」



お互いがしーんとしている。



それは彼女が勉強をしていて
俺がその姿を微笑ましく
見ているから。




もう時刻は夜の7時。



「あ、もうこんな時間!
俺、帰らないと!」



俺が帰ろうとすると


「私も」


そう言って彼女と一緒に教室を出た。



俺は勇気をだして

「暗いし送って行くよ!」



そう言ったのだけど


「大丈夫よ」



そう断られて彼女は
行ってしまった。



でも数秒後こっちをむいて


「ありがとう」






また笑った。