6人目の人はどんな人? (35/38)





「西条さん.....」



私はこの言葉しか
言えなかった。



この後、彼女に何も言えず
そのまま立ち去った。


私は一晩考えた結果
西条さんのお兄さんと
お姉さんに会うことにした。



彼女が◯◯大学と言っていたので
その大学へ訪れ話をした。



「あの、私西条さんの担任の
さおりです。」


「あ、先生ですか。
僕は兄の和夫です。」


「私は姉の寧々です。」



二人ともこんな重い問題を
抱えているなんて思えない。

お兄さんの和夫さんは
とても優しそうで頭が
良さそうな人。

お姉さんは落ち着いていて
しっかりしているような人。


本当にこの2人が西条さんの
兄弟だなんて想像がつかない。



「あ、今回はこのようなご用件で
きました。」


私は2人に西条さんが
学校へこないこと、
彼氏と遊びまわってることを
話した。



「あぁ、その話ですか。」


お兄さんが詳しい事を
話してくれた。



「実は両親は本当は
僕たちを捨てていないんです。
ちょっと父がリストラに会って
精神的に病んでしまって
僕達に対してとても不機嫌
だったんです。
それを見かねた母が
父を農業に誘って2人で
農家を営んでいます。」


ここまで話して次は
姉が口をだした。


「大学生だった私達は
色々状況がわかったけど
まだ中学1年生の妹が
この状況をわかると思わなくて
母に嘘をついてもらったんです。
だけど普段嘘をつかない人だから
やっと解放される~といって
出て行きました。
嘘が下手すぎます。」




お姉さんとお兄さんは
とても落ち着いていた。


「本当のことは言わないんですか?」


私は二人に聞いた。

だって、捨てたと思われるより
本当の事を話した方が
絶対いいにきまっている。



「いいんです。
あの子ももう忘れてると思うし」



姉が言った。
静かに笑いながら。



「西条さんは気にしています。
私、会って話しました。
お願いです。
本当の事をいってください。」


私は2人にお願いして
その場を立ち去った。



翌日また西条さんの
家へとお邪魔した。