第2章 (10/21)
携帯のロック




学校がちかくなると
俺のことをチラチラ
みるやつが増えてきた。


俺が瑠花の彼氏だから
ただそれだけで


「瑠花ちゃん、自殺でしょ?…栄介くん可哀想…」

ひそひそ話すくらいなら
どうどうと言えよ。

可哀想?何が?

俺はちっとも可哀想じゃねぇよ

可哀想なのは
瑠花だよ。

誰にも気づかれず一人で
苦しんでたんだ…

ごめんな…瑠花。