第5章 (12/15)
瑠花の義理兄




瑠花の仏壇の前に正座し

「ちーん…」

手をあわし俺は話しはじめた。

「瑠花が亡くなってもうすこしで1ヶ月がたつよ。いまだに千世は瑠花が亡くなったこと受け入れずにいるわ。みんなさびしいってよ。でもやっぱ…俺が一番さびしいのかもしれねーわ…」


仏壇においてある瑠花の写真は
笑っていた。

でも触れることは出来ず

ただ写真を眺めることしか
できない。