椎名書店
言えない陰 (7/13)
「ぶっ殺すかぁ」
やっぱり怒ってるのかも。
夢の中でボコボコかなぁ、俺。
起きたら怖いなぁー。
ミルクティーみたいな色した、少し伸びた前髪が目に掛かってる。
指で少しずらすと、長いまつ毛が見えた。
途端に苦しくなった。
「…起きたら、寿司食べようね」
また階段を下りた。
見えたまつ毛が
駆け巡った不安が
ショックだった言葉が
あの痣が…どうしても気になる理由が
全て、気付いてしまった。
「そうか、俺、好きなのか…」
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