椎名書店
無くした傘と母の行方 (9/17)
二階へ上がると、千明が子猫をまるで雛壇のように仏壇に並べていた。
上下二段に分かれ、ちょこんと座る子猫達。
「な、何で?じゃないだろ…駄目だろ」
「何で?爺さんに挨拶させてんだよ、こいつら」
「違、
乗せちゃ駄目
」
「何で?何でか言え」
「仏壇だろ?これ」
「だから何?爺さんの家みたいなもんだろ?」
「違う、違うよ激しく違うね」
「違くねぇよ、爺さんも子猫達よろしくなって言ってたしよ」
「
言わないね
」
「ふん!下ろせばいんだろ、下ろせば」
「全くその通りだよ」
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