ストーカーLevel16 (25/25)

沖谷「これだけじゃ足りない。」



美月「え、いや、大丈夫、足りてます…」



沖谷「俺は全然足りてない」



美月「まあ落ち着こう」



落ち着け。沖谷も。私も。




沖谷「何日美月たんに触ってないと思ってんの」



美月「さあ何日でしょうか…。も、もういいでしょ」



私が慌てて沖谷を引き剥がそうとした瞬間、沖谷の目が変わった。


やばい。


そう思った時には、もう手遅れなんだけど…。




沖谷「よくないって言ったら、どうすんの?」



にやりと笑う沖谷をみて、スイッチが入ってしまったことを確信した。



美月「そ、それは困る」



沖谷「何そんな顔してんの。誘ってる?」



美月「いやそんなんじゃないっ!」



そっと頬に手を添えられる。
そこだけ違う熱を持つのがすぐにわかる。




美月「………っ」


だめだ…私このままじゃ……




♪~♪~♪~



このタイミングで鳴った着信音。



美月「あ、電………」



そして画面には工藤隆二という名前。



沖谷「出なよ」


美月「あ、はい…」





一難去ってまた一難とは、まさにこの瞬間のために存在する言葉だと思う。