ストーカーLevel16 (15/25)

沖谷の居そうな場所って一体どこだろう。
いつも神出鬼没…というより、私がいるところに大概いたから、見当がつかない。

こんなことだって知らないんだと思い知らされる。



「とりあえず、ここから一番近いあのカフェに行ってみよう」



初めて一緒に行った場所。
それに、お姉さんが働いているところ。



気づかないうちに、二人での記憶がいろんなところに散らばっていた。




カフェの窓ガラスから中を覗く。

中にいるお客さんや店員に不振な目でチラチラ見られながらも隅々まで確認したけど、結局沖谷は見つけられなかった。




「もしかして、もう家に帰ったのかな」


私は携帯から沖谷のお姉さんに電話をかけた。






麻衣「はーい!」



美月「お姉さん…」



麻衣「…あれ、美月ちゃん、どうしたの?沖谷と何かあったんでしょ」



美月「あったっていうか、逆にないから困ってるっていうか…」



麻衣「全然理解できない」



美月「話せば長くなるのですが…あの、」



麻衣「え、長くなるの?なら別にいいや☆」




美月「…………」