さん (23/30)



『ただいまー!!(うわめっちゃ靴ある……)』

仕事終わり(6時くらい)に家に帰ると、家族以外の靴が男女7足くらいありました。どっちかの友達が来てんのかなって考えてたら扉が閉まったリビングの奥から声が。

「翼誰か帰ってきたで!」

「親?」

翼「んー家族」

翼「葵に頼んだ」

「葵って誰?」

翼「兄弟」

「上?下?」

翼「一応上」

「一応ってなにw」

「なあ今から晩ご飯?私らリビング居って邪魔じゃない?」

翼「いや大丈夫」

翼「そういうの気にせん奴やから」

そんな会話を1階の廊下で聞いてると2階から葵が。

葵「紘、翼の学校の友達来てる」

『みたいなやぁ』

葵「晩御飯まだやろ? 」

葵「俺もまだやし食べに行こで」

『よっしゃ社会人が奢ってやる(笑)』

葵「あざーっす!」

『とりあえず着替えてくるから待っててや』




部屋の扉ガチャ

遥「………おかえり」

『うわビビったなんでおん』

遥「葵とリビングで課題してたら翼が学校の奴連れて帰ってきたから2階に避難して課題してた」

『理解はしたけどなんで紘の部屋?』

遥「課題は葵の部屋でしたで。課題終わってゲームしてたら眠たくなったから紘の部屋来た」

『葵の部屋で課題してたならそこで寝たらえーやん』

遥「俺男のベットで寝る趣味ないし」

『いや知らんし』

遥「てかお前俺おんのに目の前で着替える?」

『え、いやだって遥翔に見られた所でじゃない?』

遥「え、俺お前の彼氏やんな?」

『え、そうなん?』

遥「おい」

『ふひひ(笑)』

遥「ちょっと向こう向いて」

『なに?』

遥「………」

『うわなんして、痕つけんなボケ!』

遥「………ガブッ」

『噛むなバカ!』

遥「よし」

『よしじゃないわマジで。突然なんなんや』

遥「後ろ姿がエロかった」

『欲求不満か』

遥「それ」

『認めんな猿』

『ってか葵下で待ってんねん。遥翔も行くで』

遥「どこに?」

『晩御飯食べに』




葵「遅い」

『ごめん(笑)でも遥翔のせいやで』

葵「あ………めっちゃ遥翔の事忘れてた」

遥「でしょうね」

葵「髪降ろしたん?」

『……うん』

葵「…………後ろで居るやつニヤニヤしすぎで何あったか察せるんやけどお前ら人待たせてなにしてんねん泣かすぞ」

『紘悪くなくない?』




扉の外から翼に報告

『翼ー!晩御飯食べに行ってくるわ』

翼「分かった」

「え!ほらめっちゃ邪魔してるやろ!部屋行くかウチらが外でる?」

『大丈夫ですよー!!気にせずに寛いで遊んでってくださーい!』

「ありがとうございまーす!」

「姉ちゃん?」

翼「いや妹」

「妹!?」

「てことは高校生?」

翼「ちゃう」

「え待ってどういう事wwww」

翼「タメ」

「え、」

どういう事だと騒いでたのでカッツ? (?∀?) ?




遥「あ、お前人のもん食うな!」

『美味しかった』

遥「だからお前はデブなんだわ」

『うるせえ!』

葵「紘が1番うるさい」




『なんか買って帰らな母さん父さんのご飯ないし』

葵「せやな」

『ついでにお菓子とか飲み物買って帰ってあげよ。紘めっちゃ優しい』

遥「自分で言ってる時点でダメやな」