橋本 桐香 (43/63)


次の日、私と環は購買に向かっていた。

大好きな購買のメロンパンといちごミルク。

それを目的にして。



「あ!桐ちゃん、メロンパンラス1!」

「まじ?!」


その時。さっ……と手が伸びて

メロンパンはその手に吸い取られていく。


それは……


金麗だった。


「きっ………………いや、いいよ」

「どうも」


あの時以来話してなかった金と

これだけの会話。

私が金に譲るなんて そんな未来が待っているとはあの頃の自分は知らないだろう。


そのあと、購買に翔がやって来た。

金はもう居ない。


「翔!」

「おおお!桐香ぁぁ!」


相変わらずラブラブぶりを見せつける私達。