橋本 桐香 (14/15)
勇太と分かれて1時間。
私は翔の家の前にいた。
緊張する必要はないのに緊張してしまうのは何故なのかわからなかった。
ピーンポーン…
「桐香?」
「ん…そう。出てきて」
「おけ、待ってて」
翔はすぐに出てきた。先ほど遊園地で会った時と同じ服装をしていた。
「おつかれ、楽しかった?」
「んー…田中くんに無理させちゃったかなってのがある。でも翔と行きたかったや」
「へへ。俺も」
翔は涙ぐんでいた。
「なんで泣くの…?」
「お前は俺のことが好きだってわかってるはずなのに、仮彼氏だとしても、辛かったわ…情けねえな、俺」
「………ごめん」
「なぁ桐香」
「うん?」
「復讐だとか裏切りだとか仮彼氏だとか
今まで そんな恋しかさせなくてごめんな
俺本気でお前のことが好き
俺と付き合ってください」
翔は私のことをぎゅっと抱きしめる。
やっと終わったんだ平和が戻ったんだ、と
私も安心して涙が止まらない。
「翔、私も好き。だいすき」
私も翔を抱きしめる。