橋本 桐香 (11/15)
田中くんと私はなんだか暗い面持ちで
金と勇太の所へ向かう。
金たちはフードコートで四人分のハンバーガーとコカコーラを買っておいてくれていた。
「あー!腹減ってたんだよ!
まじ気がきく!サンキュー」
田中くんはハンバーガーに食らいつく。
金も遊園地のパンフレットを開いて眺めていた。
勇太は……
携帯をずっといじっている。何をしているのかな。
その時
ピロンッ
私の携帯が鳴る。
「勇太: あとで、帰り道で麗と分かれたらすこし話せる?」
え?
別れてからLINEなんてしたことなかった勇太から。しかも目の前から。
勇太を見ると、ずっと携帯を見つめている。
私の返事待ちか?
「いいけど」
私はそうそっけなく返事をした。
勇太は一瞬私の方を見たようだった。
「勇太: おう、またあとでな」
この近距離で、なんだか複雑な気持ちだった。