直井 翔 (3/5)




俺は、麗の頭を撫で

4年間ありがとうな。
俺はやっぱり桐香を支えていく。
憎いなら俺を恨め。
桐香を恨むな。

別れてくれ」

と言い捨て、麗を外に出した。

麗は何も反抗しなかった。

逆に怖い気がしたけれど今は桐香の身体が心配だからー……

「ほら桐香、いくぞ?」

「うん………本当に良かったの?ねえ」

「あたりめーだろ?」


俺はこの後待ち受ける悲劇を知る由もなかったのだった。