橋本 桐香 (12/63)





入学してすぐ、学年全体の名簿を見ると



一番離れたクラスに、見覚えのある名前があったのだ。



麗。



金も、私から逃れる為に遠い学校をえらんだのであろう。お互い大誤算だったのだ。


しかし金は私の威力を知っているから
私に抵抗することなどなかった。


私の過去は晒されずに、
日々落ち着いて過ごすことが出来たのだった。