金 麗 (40/62)




それから私達はチュロスを半分こして、

小さいジェットコースターに乗って

30分なんてあっという間だった。




……んじゃ そろそろ行かなきゃだわ」

「そだね、頑張って翔」

「うん、ありがと。
ポップコーンとチュロス食べたからオムライスなんて食えねえよー
頑張ってきますわ」



翔ははにかんで私に背を向ける。

その背中はどんどん小さくなっていく。

寂しかった。

まぁ、仕方ない。

私は1人でとぼとぼと帰ったのだった。