0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (77/91)
「ジュリアはもう リュウオウ様のものなの 見て」
ジュリアはそう言って、龍と桜のタトゥーシールを見せた。セイヤを驚かせる演出になるかと思って、予め貼って来てたんだ。
「え?は?」
驚き戸惑うセイヤに、ジュリアは段々気持ち良くなってきた。なんか、ざまあみろ。
セイヤより、リュウオウ様の存在って遥かに上なんだよ。セイヤに比べたら、リュウオウ様は神の子なんだから。
その調子で、ジュリアはカバンに入れておいたSCMをセイヤに見せた。
セイヤってば半口開けて、目を見開いて驚いてる。
「ジュリア お前 それ」
ふふ。あはは。驚いてる驚いてる。
超面白いんですけど。
笑い声が漏れそうなのを我慢して、ジュリアはSCMを装着した。
『 ──ュイ──ン カチッ 』
「セイヤ あなたとは付き合えない」
ジュリアは精一杯、悲しそうに下を向く。本当は笑いそうになって緩んだ顔を隠す為。
まるでカメラが回っているみたいに、ジュリアは迫真の演技をセイヤに見せた。
欲を言ったら、リュウオウ様に見て欲しいんだけどね。