0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (48/91)

「お前の裸でバカも釣れる」


「へっ?いやあ ジュリアの裸なんて無理だよう」


謙遜(けんそん)したつもりだったけど、リュウオウ君は何も言ってこなかった。


しまった。普通ならそんなことないよ、可愛いよって言われる所だけど、相手は『何様 お子様 リュウオウ様』だ。社交辞令や謙遜が効く相手じゃなかった。


「ですよね ジュリアの裸で閲覧数とか増えますよね」


「そうだけど 何独り言 言ってんの?」


ひどっ。なるべくリュウオウ君の考えをそのまま言ったつもりだったけど、彼の返しはひどかった。


なんかやっぱ、この子の前だと空回りするなあ。


「人って 臭いもの嗅いでも もう1回嗅ごうとするんだ」


臭いものって、多分ジュリアが笑いながらおっぱいに針刺してる写メのことだよね。


確かにほとんどの人って、残酷なものとか異常なものを見て、その場では嫌がっても、自分に危険さえなければ思い出したり、また体験しようとする。


リュウオウ君は、その為にあの写メをブログに貼ったんだと納得した。


けど、ジュリアは臭くないから。


自分の中でツッコミを入れたけど、気を取り直して、ジュリアもパソコンの画面を見た。


「確かに このブログを読んだらSCMが欲しくなるけど 」


パソコンを見ていたリュウオウ君がジュリアを見る。


「SCMを持ってる人って 今どのくらいいるの?」


「分からないけど 今はまだかなり少ないと思うし SCM自体そんなに数は無いと思う」