0016 葛飾 ジュリア 蛹 編 (45/91)
「先行勝負や第二段階の話は僕が考えた」
説明を付け加えるリュウオウ君を見ると、いつの間にかチョコバーを頬張っていた。びっくりしたけど、なんかかわいい。
「けど僕の予想や考えは絶対に合っている」
合っているかどうかは、ジュリアにとってどうでも良かったけど、ここまで考える想像力がすごいと思った。
ジュリアが最後まで読んだのを確認すると、リュウオウ君は横からマウスを操作しながら続ける。
「どうだった?」
「もういっそ小説家とかになればいいのに」
「ふん 違う ブログの内容の感想だよ」
リュウオウ君は鼻からチョコの匂いがする息を出したけど、不快な感じではなかった。
内容の感想かあ。口の中のSCMを舌で触りながら考える。
これって、こんなにすごい物なんだなあ。そしてザラザラした金属で、少し傷めた舌のまま考えを声にした。
「ジュリアの話のブログだけど ジュリアに会いたくなるっていうか 続きが気になるっていうか SCMが怖くなるけど見てみたくなるっていうか」
自分で話しながら、なんだか言いたい事が分かってくる。
「SCMに興味が湧いた」
ジュリアの言葉に、リュウオウ君はニヤリと笑った。
あ。笑顔初めて見た。