0013 品川 ゼロ (69/103)
「いやあ 俺が出されてたら危なかったなあ」
中央さんは頭をかきながら、そう言いました。
EXILEとか嵐とか中央さんの年代には、あまり馴染みがないからかな。
これで僕たちの正解数は1/2。
中央さんは1/1だ。
「ゼロくんの番だ」
僕は携帯を操作し、次の問題を出しました。
出てきた問題の文章の、ジャマイカという言葉がまず目に入りました。
「問題:ジャマイカの首都は?」
ジャマイカの首都?
相変わらず僕にも分からない問題です。
むしろジャマイカなんて、僕にとっては名前だけ知っているけど滅多に聞かない言葉でした。
「キングストンだ」
問題を出した直後に、中央さんは答えました。
「え」
「問題の答えだ ジャマイカの首都はキングストンだ」
いや、分かっているけど早すぎる。
僕が携帯を操作し、キングストンを選択すると画面には正解の2文字が映しだされました。
「せ 正解です」
「だろ?」
画面も確認しないで、中央さんは得意気にベンチの背もたれにふんぞり返ります。