0011 中央 アタル (142/142)

誰かが何かを聞く前に、足立シヲリは興奮気味に話し続けた。



「ラスタファリズム ジャマイカの思想を表した色です!」



「国旗じゃないんすか?」



「うん 似ているけど違うの!」



足立シヲリが中野タイジュを見てそう答えた。



足立シヲリはさらに続ける。



「ジャマイカは1962年 英国領から解放されるまでの292年間 奴隷制度が根強く存在していました」



妙に詳しいが、確か足立シヲリはレゲエミュージックが好きだったな。



レゲエの発祥がジャマイカだったか。



「その奴隷の歴史を忘れない為のラスタファリズム」


ラスタファリズム。ジャマイカの思想か。



「色んな説があるけど あたしが知っているのは 赤は流された血の色 黄色は太陽 緑は豊かなジャマイカの自然」



主人の赤、奴隷の黄色、フリーの緑。



「黒には あたしが知ってる説が2つあります」



2つ?



「1つはジャマイカの大地の色」



「もう1つは」



もう1つは?





「奴隷制度と戦った 黒人の色」





奴隷制度と戦った色。



第4の反応色【黒】か。



また、意味の分からない事が起きたな。