0008 足立 シヲリ (35/55)
「食べます?」
中野ちゃんはそう言って、あたしとレイバンにガムを差し出してきた。
「いらな「うほ 食べる食べる」
拒否しようとしたあたしの声をさえぎり、レイバンがガムを受け取る。
レイバンは受け取ったガムの内の1つを、あたしに渡しながら言った。
「足立ちゃん 他に見たい物無いの?」
見たい物かあ。あたしはレイバンからガムを受け取りながら、考えていた。
この空気で、あたしもお菓子買ってもらうってのも、なんか微妙なんだよなあ。
すると、あたしの視界に、ゲームコーナーの看板が映る。
お、ゲームコーナーか。
あたしは閃いて、その場から歩いてすぐのゲームコーナーに歩き出した。
レイバンとオデと中野ちゃんも、あたしに着いて来た。
「あ あれ欲しい」
あたしは目に止まった、UFOキャッチャーのおもちゃを指差す。
UFOキャッチャーの商品は、外車のラジコンだった。
「確かに あれ欲しいなあ」
UFOキャッチャーは1回200円。
レイバンも興味を持ってくれたらしく、200円を投入する。