0006 豊島 アヤカ (50/64)
あたしはセイヤを見る。
セイヤはあたしを見ないで、店内の様子を見ていた。
あたしは急に不安になった。
今までは、セイヤの出す指の数が分かっていた強みがあった。
何より、セイヤの言うことを聞いていれば勝てるという安心感があった。
けど、セイヤは先に上がり、打ち合わせした誕生日のイカサマはもう終わり。
3人になったから、予想する数字の確率は今までと変わらないけど。
あれ?むしろ誕生日のイカサマって、本当に勝率上がってたの?
勝率って個人の勝率じゃない?
チームの勝率じゃないんじゃ。
あたしは混乱した。
セイヤの言う通りにしていれば、勝てると錯覚していた気がする。
そして、ふと 思った。
もしかしてセイヤ、主人があたしからユウガに変わることを望んでいるんじゃ。
下調べしていたのなら、ユウガとセイヤがコンタクトをとっている可能性もある。
「大丈夫?」
エイアの声にハッとする。
「あ」
あたしが考えている間も、ユウガの番はまだ行われていなかった。
敵のエイアが声をかけるほど、あたしは上の空でボーっとしてたのか。