0017 江戸川 リュウオウ (51/58)
「まっ よろしくなゲッコウ」
何も知らないナスカはゲッコウにそう言って握手を求めていた。
けどゲッコウはナスカに鼻を鳴らす。
「フンッ 貴様男だろ 気持ち悪い!」
「んだとテメー!つか何で分かった!?」
「フンッ ゲッコウ様を見くびるな 貴様さっき男子便に入ってたろ!」
「何見てんだよ変態!」
いや。嘘だ。
ゲッコウは嘘をついてる。
公園のトイレは、男女の出入り口に壁があって僕らがいた位置からじゃ、どっちに入ったかは微妙に分からない。
ナスカが男だと確定するには至らないはず。
そして見た目からタイジュの女装は気付かない。
ゲッコウは何で分かった。とは思わない。
答えはもう分かってる。
今の会話で確定だ。
ゲッコウにナスカが男だと教えたのは、ついさっきナスカが女装したタイジュと知った男。
品川ゼロ。
裏切り者はゼロだ。