0017 江戸川 リュウオウ (23/58)

「返せえ!」


「無理」


バキッン!


僕は奴の携帯をへし折った。


僕の手に、心地のいい破壊の振動。


折りたたみ式の携帯折るのって気持ちいいな。


「なっはああっ!」


一瞬の余韻に浸る僕の耳に、また白髪の奇声が飛び込む。


「このクッソどもがあ!」


こいつ、さっきから。


「うるさいなこいつ」


女装タイジュはそう言って長い髪を整え、僕の一歩前に立つ。


たまには気が合うね。



「わっ 我が名は3-B組 板橋 ゲッコウ!」



白髪は体を震わせ、僕達を睨みながらそう言った。


「いたばし ゲッコウ?」


タイジュが首を傾げる。


「月の虹と書いてゲッコウと読むのだ!」


聞いてない。