1日目 (3/5)



授業中、ふと思った事がある。



勉強する意味
無くないか?




そうだよ!なんでこんな真面目に授業受けてるの私!

どうせ死ぬんだから、頑張って意味不明なXやらYの公式なんて覚えなくていいじゃないですか!!




ぱたん、とノートや教科書を閉じ机に突っ伏して睡眠モードに入る。よし寝よう。寝てやる。


せめて夢の中では幸せになれたら~なんてね。ははっ。









***






「……おい。おいってば」


『んがッ!?』








激しく体を揺さぶられ、びっくりして机からバッと思い切り顔を上げる。









「うっわ…ブスだな~その声。


って、

おいおい顔面もブスかよ!!救いようねえなお前!!


『ええっ、ちょ、ちょっと!!』







HI☆DO☆SU☆GI




教室には私と一人の男子生徒だけで。

しかも、

窓から差し込む光がオレンジ色。つまりは夕方で下校時間である。


寝過ぎたよ!授業全部寝ちゃったよ!!


いくらなんでもそりゃないよー。みんな起こしてくれないなんて酷いよ(^∇^)まあ寝てた私が悪いんだけどさああああ








「うっせーよ、ブス


『あの、私何も喋っていないんですけど…』


「はあ?うるせーだろ。顔が」


『か、顔…(^ω^)』







まじなんなのこのお方



確かに可愛くはないと思うけど!初対面でここまでブスブス言われるほど自分はブスだったのか…とか思っちゃうよ。


自信…なんて元からないけどもはや0%ですわ…。