1日目 (5/5)
その後は
なんで?なあ、なんで?としつこくみんなが私に話しかけない理由を聞いてきた転校生くん。デリカシーのカケラもないな(^ω^)全く
『…どうせ、誰かから聞くことになるよ』
「めんどくさい!いいから!
なんでだよ?ほら、言えよブス」
はぁ…転校生くん、君は折れないタイプなんだね。やれやれ。
私はなんで誰も私に話しかけないのか(というより兄のこと)を軽く話した。
散々うるさかった転校生くんも、さすがに話を聞く時だけは静かに、そして真剣に聞いてくれた。
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『…って感じです!
だから転校生くんも兄には気をつけてね?』
「はあー?なんで」
『今まで話聞いてなかったのかなあ?』
「…お前の兄貴が1番偉いみたいなのが気に食わない。あと、なんかムカつくわ色々と。
なんだよ、つまんねー話しやがって!ブス!まじブス!!」
『転校生くんが聞いたんじゃんんん!!つまんないとか言わないでよ!』
「つまんないつまんないつまんない。
おいブス、お前つまんねー人生送ってんだなぁ。兄貴に縛られっ放しの人生とか、よく生きてこれたな!今まで」
”よく生きてこれたな今まで”
ああ~やっぱりそうだよね。
よく生きてこれたな、って言われるほど…無意味でつまんない人生だよね。私の人生は!!
『いいの!私、あと7日後には死ぬつもりだからさ!!』
「…は?」
『だーかーら!死ぬの!
生きててもつまんないだけならまだしも、辛いし。苦しいんだ。
生きてるのが疲れちゃった!!』
転校生くんお得意の
「そっ!じゃあ死ねよブス(^O^)」
ってブスブス連発攻撃がくるのかな。あは、もう慣れたぞ~「バッカじゃねーの!?何ヘラヘラ死ぬとか言ってんだよブス!」
『…へっ?』
な、なに、急にどしたの転校生くん!
「まじうぜーわ…お前。
考えがブス過ぎるだろブス」
『え、すみません』
「…お前みたいな奴が俺、いっっちばん嫌い」
それだけ言うと
転校生くんは荒々しく教室の扉を開けて出て行った。
なんでそんなにキレたの?彼は。
へんなのー。
自殺するまであと7日
(久々に…兄以外の男の子と話したかもしれない)
(まあ、結局死ぬんだけど)