三人目はどうなるんだろ (14/16)
「やっちゃった。
壊しちゃったよ。」
階段から彼の足音が。
ギャップ男が部屋に
入ってきた瞬間
今まで見たこともないような
形相した鬼のような顔をして
私の壊したルルちゃんグッズを
みた。
私は怖くて怖くて
目を開けることができない。
「これ....何?」
普段のチャチャラした声ではない。
「ごめんなさい。」
私が謝るのだけど
彼は一向に許さない。
「桃ちゃんなら俺の趣味を
わかってくれてると思っていた。
だけど初めから違ったんだね。
うん、もういいよ。
別れよ。」
彼からその言葉を聞いた時
私の目から温かい
何かがでた。
涙。