夢ゲームへようこそ

「とにかく今日はのむぜえ～」


イェーイ～
フォ～


さっきからあなたテンション
高いっすね。


私はテンションなど
もちろんあがるはずもなく
ただただボーッとしていた。


「どうしたの？桃ちゃん
元気ないぜ～？」


隣からうるさい。


「そんなことないよー。」


「あ、そういえば
今日ルルちゃんの曲歌うんだったぜ」







え！？


な、ん、で、す、と！？

ルルちゃん好きの私が
すばやく反応した。


「え！ちょっと君君。
ルルちゃんファン！？」

さっきとあからさまに
テンションが違う私。


「そうそう！俺ファン！
もしやのもしや桃ちゃんも？」


「うん！大好き！
ね、一緒に歌お！」



こうして私は
顔と中身とのギャップを
気にしていたことも忘れて



ギャップ男と
歌い続けた。