第1章 (11/46)
彼女が自殺未遂をした。




「ううん…ちょっとままと喧嘩しちゃって…」

瑠花がもし目の前にいたら
瑠花の嘘を見抜けたかもしれない

電話じゃ瑠花のあのときの
恐怖さなんて
わかってやれなかった。


「家いくか?」


「ううん…大丈夫」



瑠花はいつも強がりで
むしろ俺のほうが弱かったよな