留守番電話 (4/10)



「出ないじゃないか」



携帯を置き、眺める。
折り返しがあるかもしれない。



本を読みながらチラ見。

お茶を飲みながらチラ見。

やることもないしチラ見。



そして夜。
結局、携帯が鳴ることはなかった。