囁く両手 (11/21)




濡れた髪なんてそのままに
神社へと走る。


マフラー忘れた。
手袋だって。


風邪引いたら千明のせいだ。
絶対そうだ。








神社の入り口。

見渡すと人はもうほとんど居ない。
境内の横の御神木に誰かがもたれかかってるのが見えた。



「はぁっ!はぁっ……居、た…」

「おせー」

「ど、どっちがだよ」