椎名書店
嬉しい音 (25/25)
「いや、トマトがね」
<足でも舐めてきたか?>
「まぁね」
<そか、じゃーまたな>
「うん、またね」
結局、一人で過ごしたクリスマスの夜。
でも何故か寂しくはなくて。
俺は少し、嬉しかったんだ。
素っ気ない君の声に紛れて後ろから聞こえた、ぽてぽてって音。
嬉しくてつい笑っちゃったけど、きっと千明は気付かない。
きっとずっと、気付かない。
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