玉子焼き (5/13)



慌てて階段をかけ降りると、入り口付近から激しくシャッターを叩く音が聞こえた。


鍵をあけ、シャッターを引き上げる。



「だっ…てんめ居留守か!!?

「ち、違うよ、今日定休日なんだ」

「…て、定休日?」

「来たり来なくなったりするから、知らなかっただろ?」

「あ、あー、休みなのか」



胸ぐらを掴んでいた千明の手が、するっと抜けた。

首に感じた、酷く冷たい手の温度。



「とりあえず、入りな?」