玉子焼き (2/13)



「はぁー…なんだかなぁ」


仏壇と必要な物しかない殺風景な部屋の真ん中に寝転がり、ぼんやりと天井を見上げる。


帰ってしまった理由さえわからないのに、謎の痣の理由なんてわかるわけないか…。



「あ、忘れてた」



起き上がり、爺さんの仏壇に手を合わす。



「爺さん、俺どうしたらいい?」



そう聞いてみたところで見えるのは、写真の中に写る表情を変えない爺さんの姿だけ。