俺の昼時 (2/5)
扉を開ける。
『ここだけが俺のオアシスだよ…はぁ』
ぼんやりと景色を眺めながら、コンビニ弁当を食う。
うん。
ここがあるから今日まで頑張れたと言っても過言じゃないな、俺。
最初は嫌だったハト達とも、もうディープな仲だしな、うん。
『つつくなよ~パンやるからよ~ほらほらほ…』
バンッ!
『!?』ビクッ
突然扉が開き、男が入って来た。
入って来た勢いのまま、屋上手摺りへと走る。
『なっ…だっ…えっ』
「えっ…」
男が振り返る。
「だっ…誰だお前!」
『えっえっ』
「帰れ!!」
『え?』
「オレは今から死ぬんだよ!!出てけ!」
『え!?ちょっ待っ…え?』